Sound Selection
2011年も残すところ今日を含め、あと5日となりました。今年も様々な素晴らしい音楽と出会うことが出来ました。そんな出会いのタイミングをいつも作ってくれるハイクオリティーなフリーマガジン『Destination Magazine』の最新号が店頭に届いています。
毎号コンプリートしている方も多いので残り僅かとなりますが、今号もきっとGood Musicの道先案内人となってくれるのではないでしょうか。それでは最近入荷したものをいくつかご紹介いたします。
Julien Dyne / Glimpse
前作『Pins&Digits』から約2年ぶりのリリースとなるニュージーランドのトラックメーカーでドラマーのJulien Dyneのセカンドアルバム『Glimpse』がリリースされました。ジャズ、ソウル、ヒップホップ、エレクトロ、デトロイト・ビート・ダウン、ポストロックを消化しスモーキーで濃密な空気感、独特なサウンドフォルムを形成し見事なグルーブを産み出しています。硬質なビート、ヘビーなベースライン、そして耳に残る美しいメロディーで構成された楽曲群は決して日本人にはマネ出来ない世界観を持っています。個人的に今とても注目しているアーティストです。最近は以前ご紹介したLORD ECHOはじめニュージーランドから良いアーティストがいろいろ出て来ていますね。
GREEN BUTER / GET MAD RELAX
こちらも注目度の高い一枚です。Sick Teamとしてのリリースで大きな注目を集めているBudamunk と当店2周年パーティーでのLive出演でも記憶に新しいOvallのドラマー、そしてCharaやTwiGy al salaamらのプロデューサーとしても話題のmabanua、日本が誇るふたりの新進クリエイターによる最精鋭ユニットがGreen Butterです。mabanuaの生楽器を主体とするロウなプロダクションと、Budamunk のアンダーグラウンド・スメルの漂うスモーキーなビートメイクとの化学反応から生まれる至高のグルーヴの数々は12 月という寒い季節にジャスト・フィットするリラックスチューンです。年末年始をゆったりと過ごしたいという方にはこちらをBGMにおすすめします。
MURO / DIGGIN’ HEAT WNTER FLAVOR 2011
今年のトピックのひとつとして挙げられるのがMUROの過去のミックステープの名作タイトルのリマスター化ではないでしょうか。そのシリーズも全てコンパイルされたかと思いきや、今回新録ミックスが2011バージョンとして登場しました。気になる内容は、シリーズ一貫した年代問わず正に歌物クラシックと言える珠玉の名曲達を詰め込んだエバーグリーンな世界観は勿論のこと、1997~2000製作当時に収録候補となりながらも収録時間等の問題で結果的に収録されなかった楽曲や続編を製作するなら収録しようと考えていた楽曲も選曲されています。時を経て登場した新録ミックスはファンならずとも押さえておきたい一枚です。
続いては、『音』を感じるアーティストNOVOLさんの作品をご紹介します。
これまではライブペイントやアーティストのCDジャケットなどで見かけることが多いNOVOLさんの作品をもっと気軽に楽しんでもらいたいという思いから、定期的に様々なアイテムがリリースされることになりました。その第一弾として今回3点のアイテムがリリースされました。
2012年卓上カレンダー(プラスチックケーススタンド付) 1,575円
実際に描いてもらうとどうしても高価なものになってしまいますが、まずはこのあたりから身近にアートピースを感じていただくのが良いと思います。クリスマスは終わってしまいましたが、ちょっとしたプレゼントなどにも最適ですね。
音楽は無形ですし、目には見えないものです。しかしお気に入りの音楽に出会えた時の気持ちの高ぶりや、その時々の気分や場面にフィットした音楽を聴いている時のあの何とも言えない多幸感は時に有形な物を超える力があることをいつも実感させてくれます。普段はお忙しくて時間のない方もこの年末年始のゆっくりと時間を取れるタイミングでいつも傍に置いておきたくなるようなお気に入りの音楽を探してみるのも良いのではないでしょうか。