CASEY CASEY
こちらではなかなか商品についてのご紹介をしてきていませんでしたがまた少しづつ始めます。
継続するってなかなか難しいですね。まずはこの春から新たに展開をしている「CASEY CASEY」を。
初めてのパリ出張でオーダーしてきたのがこの辺りのアイテムになる訳ですが、ここのは特にお店で売れる売れないをちょっと度外視した仕入れになっています。 いや、実際売れてくれなきゃ困るんですが思ってたより売れてくれててホッとしています。笑
デザイナーはパリに拠点を置くイギリス人デザイナーのギャレス・ケイシーさん。世代によっては「CASEY VIDALENC」と言えばご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。元々はギャレス・ケイシー(CASEY)とパートナーのフィリップ・ヴィダレンク(VIDALENC)によって展開されていたブランドです。
彼のコレクションはその殆どを自身が製造工程に関わって一つ一つ丁寧に仕上げていきます。そのアイテム群は「洋服」という言葉だけで表現するには足りないくらいの存在感の強さと完成度の高さを持ったアートピースのようでもあります。説明が長くなりそうなので早速商品をご紹介させていただきます。
Shirts (Paper) 50,500円+税 (Blue,Navy)
こちらはブランドの真骨頂とでも言うべきアイテムの「Paper」と呼んでいるまさに紙のような質感のシャツ生地を使用した長袖シャツです。彼のコレクションの特徴の一つでもある製品洗いや製品染めによって生まれる自然なシワ感やステッチ部分のパッカリングはヴィンテージのような佇まいを感じます。
こちらありがたいことに既にWhiteは完売しており、BlueはXSが一点とNavyがSが一点のみになっています。着ていただくと分かるのですが、全体的にはゆったりとしたシルエットなのに不思議とだらし無くならないバランスの良さが魅力的です。
Parka (Paper) White 122,000円+税
Parka (Paper) Navy 128,000円+税
こちらは先述のシャツと同生地を使用したフーデットコートになります。立体的なポケット、ウエスト内側のドローコード、袖のストラップなどシャツ生地で作るには大変であろうと想像に難くないディテールの数々は実際にご覧いただければ凄みが伝わることだと思います。
「CASEY CASEY」らしい製品洗いや製品染めによるシワ感やパッカリングと、一般的なコートには無い軽さによって唯一無二なアイテムに仕上がっていると思います。まだまだ肌寒い夜に一着持って出かければ周りとは一味も二味も違いを生み出してくれるアイテムです。
こちらは自分も思わず入荷後すぐに購入してしまったノーカラーのデニムジャケットです。しかしこちらの生地はデニムと言っても一般的な硬くてゴワついたものではなく、どちらかと言えばシャンブレーのような薄手のサラッとした質感です。色もブルーではなくブラックなのでカジュアル過ぎず落ち着いた印象です。全体的にはゆとりのあるシルエットですがウエスト部分に若干のシェイプを効かせているので緩すぎずしっかりとジャケット然とした佇まいを表現しています。
今シーズンも様々なブランドからノーカラージャケットがリリースされていますが、こちらは流行りなどを気にせずに永く愛用していただけるオーセンティックなデザインが魅力です。こちらもXSのみ一点だけご用意可能となっています。気になる方には是非一度袖を通していただきたい一着です。
「CASEY CASEY」の3つのアイテムについてご紹介させていただきましたが、そのどれもに共通するのは量産品にはない手仕事から生まれる独特の味や雰囲気だと思います。春らしい清涼感のある軽い生地は「CASEY CASEY」らしい製品洗いや製品染めによってヴィンテージウエアのような存在感を纏っています。
いまでは当たり前に行われるPRなどの販促活動は元より、デザイナーが必要以上に前に出ない匿名性などある意味で現在のファッションの在り方とは真逆を行くような独自性もこのブランドに惹かれるポイントです。良いお値段ですがそれを裏切らない大切な事を色々感じていただける洋服だと思います。ご興味を持っていただけた方は是非一度触れてみてくださいね。